「海辺のカフカ」を一回読んだ

以前にで文庫本の上下巻を買っていた.何か本でも読もうかと思った時に目に留まったので、昨日と今日で一通り読んだ.
現実的な部分と非現実的な部分,そして同時進行する二人の話が激烈なメタフォリカルに融合している.文章は平易な表現で書かれていてどんどん読める.素敵な時間だ.

でも,ノルウェイの森を読んだときもそうだったけど,村上さんの作品を十分に楽しんでいないと思う.僕は多感な10代の少年でなく,経験をつんだ中年(もしくは壮年)でもない中途半端な年齢だ.もしくは年相応のセンスがないだけかもしれない.海辺のカフカが世界的に評価されていると聞いてもピンとこない.味わいきった感じがしない.
少なくとも数年たったぐらいでは状況はこのままだろうけど.もっとおじさんになればどうにかなるのかな.人気の理由がわかることを期待して,しばらくしてからこの作者の別の長編をよんでみようと思った.