日曜日

唐突に、玄関のチャイムが鳴ったので、急いでシャツを着てドアを開けた。どうやらNHKの集金をする人のようだ。ホワイトシャツの顔で汗をかいているおじさんだ。「まだご契約されていないようなので伺いました」 と手に持った入力機器を見ながらぼそぼそと早…

つまらない人の話

「おはようございます。今日は新入社員の皆さんも来てくれているので、いつもとは少し違う話をしようと思います。私自身の話です。私は大学院を卒業してこの会社に就職しました。同期は50人ほどでした。私は同期に気後れすることがありました。私は無趣味だ…

夕日は笑っていたね

広尾二丁目は確かに高級住宅街ではあるがそれは坂の上のことであって地理的にも住宅価格的にも低い所をみればどこにでもある住宅街と変わらず、おばちゃんとかおっさんとかまあそんな呼称がぴったりの人たちが犬を散歩したり白いシャツを着ながら気持ちよさ…

号泣する準備はできていた

号泣する準備はできていた (新潮文庫)はじめに読んだときにはあまり印象に残りませんでした。江國 香織さんが書いた短編集です。すごい、感性で。だからこそ、僕にはこの繊細な物語たちは理解できないのだろう、と。 読んだのは文庫版です。本を棚にしまった…

自ずからに由る

言い訳だ。良い訳でなく。凡人なのだ。汎用とはだいぶ違う。 自分の事なんて大してわかっちゃいない、一体何がわからないのかもわからない。それにもかかわらず、飽きたらず、自分で自分を騙そうともする。僕に限った話ではないようだ。というのは例えば、以…

日記やこれや

昼近くに起きる。母親が用意してくれた朝ご飯を食べ終えた後大学へ向かう。 電車の中でamazon:号泣する準備はできていたを読む。気がついたら所沢駅を過ぎていた。引き返すのは面倒だと思いそのまま乗りつづける。座席に座る人は誰一人として同じ座り方では…

平和、願い。つまり、まだノータイトル。

電車に乗っているときに天井に張り付いたスピーカーから流れる、駅への到着や諸々の注意を促す車掌さんのアナウンス、どうにも過剰に音が大きい気がするが、小さな音では一部の耳の遠い人は聞こえないのであって、公共、と冠のついた交通機関としてはそのよ…

You can stop anywhere, anytime.

自分が子供だと自然に言えた頃、つまり、耳を澄ませば微か感じられた、少しずつ近づいてくる大人の足音が、自分の足下から生まれているとはまだ気付かずに、教室や家、または、ファーストフードや本屋のマンガコーナー、または、教科書や新聞のテレビ欄、そ…

道ばたに仰ぐ

ブログのタイトルを決めました。変えた、ではなくて決めた、です。今までは(仮)とお茶を濁していたけど、ようやく、『道ばたに仰ぐ』に。高校の頃からか、物事を見るときに、自分の視点をどこに置くべきかを、漠然と僕は考えている気がします。どの立場に…

内定式

大学卒業予定者・大学院修了予定者等の採用選考に関する企業の倫理憲章により、「正式な内定日は10月1日以降とする」と定められていることから、10月1日に内定式が開かれる企業が多く、僕が就職した会社もその例に漏れず内定式が今日であり、僕は久しぶりに…

ヘヴン

# 今週のお題として大学の隣にある戸山公園では子供のダンスチームが踊っていた。戸山公園野外コンサート、と渡されたチラシに書いてあった。チラシに次に戸山高校のブラスバンド部が演奏するとあり、それを聞こうと研究室に一度戻り、時間に合わせてまた公…

自分を守る。無意識に。そして非難する。

以前にあったイラク日本人人質事件で、多くの人が「自己責任」「自業自得」という言葉で被害者達を非難した人質バッシングがあった。といっても僕はその自業自得論についてはマスコミが何やら騒いでいるなぁというくらいの関心しかなく、実際にどんな人たち…

こねこ電車

電車に乗ると子猫が三匹、端っこの座席で身を寄せ合っていた。横にはキャリーバックがあって中にさらに二匹。その隣には持ち主らしきおじさんがキャリーバッグに手を掛けて座っている。 電車に猫? いやそれはいいけど、なんでキャリーバッグからだすんだ? …

夏→秋

あの時に拾った木の実はどうしたっけ。そろそろ秋かな、いやまだかな。九月の初めに、夏から秋に変わる瞬間を、自分なりに見つけてみようとした。立秋? いあ、暦じゃなくて自分の感覚として。 季節には敏感じゃないから、秋の兆候といっても多くは気がつけ…

寛容側に倒す

一つ前のエントリが八月五日だから一ヶ月以上書いてなかったのか。30日以上何も書かなかったからはてなダイアリー市民から外されてしまってた。書くのをやめようとかは全然思っていなくて、そろそろ書けるような心持ちだから、そろそろ何か書こうと思ってい…

なんか、くすぐったい

ほぼ日で矢沢永吉さんの新しい連載がはじまっていて、予告編の動画がYoutubeにアップロードされている。たぶん、一番はじめに「会社だ大っ嫌い」って、これでもかと嫌そうな顔をして言うからだと思うんだけど。なんかこの動画を初めて見たときに、胸の辺りが…

自由が丘散策

近くまで行ったついでに、自由が丘の街を少し歩いてみた。 民家に挟まれた細い小道。両側から庭の緑がせり出し、古い家の匂いが漂っている。なんだかなつかしくて、ふと小学校のときに遊びに行った、友達の田舎を思い出した。道の奥には下りの階段があり、そ…

反省をいくつか

http://www.amazon.co.jp/dp/4309409466/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1247589617&sr=8-1を読むと、いろいろと伝わってくる。そして、いろいろと反省した。人に率直に批判をぶつける。それは相手のためになるのではないかと思っていた。関係の薄い人なら…

たんざく

足の小指を、机の角、柱、廊下の角とかに、もうぶつけませんように。

走る仕事

大人になってくるとだんだんと走ることはなくなってくる。走るのはやっぱり体に負担がかかって、疲れてしまうから。僕はまだ若い方だけど、きっともっと年寄りになってきたら、走らないようにするために工夫をしていくんだろうな。電車に乗るときでも,約束…

呪縛

息抜きや気が詰まったりしたときには、よく家のそばを自転車に乗って散歩したりする。家の裏側にある小学校をぐるっと一周回るのがお決まりのコースだ。 最近は猫が何かと気になっている。寝っ転がっていたり、優雅に道を歩いていたりと結構たくさんいるもん…

悪党党副総裁の、あの人

阿川佐和子さん。NHKで放送されていた、有名人の子供時代を紹介する番組に出演しているのを見て、一目で惚れてしまった。文筆家というものらしい。50歳を超えているのだけど、綺麗に年を重ねてはいる人ってやっぱりなんだか尊敬する。だけど、なんでこんなに…

NEC 2次JM

所長急病により、まさかの肩透かしで、明後日に延期になった。そのまま帰すのもなんだってことで、ストレージグループのプレゼンをやってもらった。なんか雰囲気的に入社したらそこのグループに配属される事になるっぽい。やりたいことにストレージとか書い…

日立2次JM結果

もう立ち上げれない。落ちたショックというか、これからの不安が大きい。それが現実的な問題だ。

花見…じゃなくて日立二次JM

ホワイトボードを使って研究内容を紹介してくれ、と言われた。小学生レベルの漢字が書けなかったり、字が汚かったりして非常にグダグダになった。オワタ感がある。

スカイ・クロラシリーズ読み終わった

短編集以外読んだ。ナ・バ・テアとダウン・ツ・ヘブンはラノベっぽくて面白く読める。それから後は、ああ、死んでいくな、といった感じだった。

「ナ・バ・テア」読んだ

なんだこれ,すごいな.すばらしい作品を読ませてもらいましたと,作者にお礼を言いたい.森博嗣さんのスカイ・クロラシリーズ第一作,ナ・バ・テア(None But Air).一切のすきもなく構成された小さな世界で,登場人物たちがその世界での確かなリアリティで…

日記

バイトのミーティングが終わってから大学へ行き、途中の古本屋で本を買った.森博嗣さんのスカイ・クロラ、押井守監督によってアニメ映画化されたやつだ.それから、昔に読んでいた深沢美潮さんのデュアン・サーク,星真一さんの短編集、実用書と宇宙の本.B…

とらドラ!19

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みのりん活躍しないorz

「海辺のカフカ」を一回読んだ

以前にで文庫本の上下巻を買っていた.何か本でも読もうかと思った時に目に留まったので、昨日と今日で一通り読んだ. 現実的な部分と非現実的な部分,そして同時進行する二人の話が激烈なメタフォリカルに融合している.文章は平易な表現で書かれていてどん…